ついにシャドウの登場です。そして紹介文も文学調で格式高くてカッコいいです!comes and goesや、allegianceの難単語、lieはよく倒置されたりしますが、そんな文章構造の話などお構い抜きで直接理解できるようになりたいと思える文章です。シャドウの紹介文としてはこれ以上ないくらい最高の文章だと思います。

🗨️ セリフ全体
He comes and goes like the wind, swearing allegiance to no one.
Hidden behind wintry gaze lies a face known to none who live…
🔹1️⃣ He comes and goes like the wind, swearing allegiance to no one.
🔸直訳
「彼は風のように現れては去り、誰にも忠誠を誓わない。」
🔸文構造と語句解説
- He comes and goes like the wind → 「彼は風のように現れては消える」
- comes and goes = 「現れては去る」「自由に出入りする」 → 英語で「気まぐれ」「束縛されない」印象を与える表現。
 - like the wind = 「風のように」 → 素早く、つかみどころがないイメージを強調。
 
 - swearing allegiance to no one → 「誰にも忠誠を誓わない」
- swear allegiance to A = 「Aに忠誠を誓う」
 - ここでは no one が目的語なので、 「誰にも誓わない(=誰にも属さない)」という意味になります。
 - 動詞の -ing 形で、前半文に続く「同時進行的な説明」になっています。 → 「風のように現れては去る――そんな彼は誰にも忠誠を誓わない。」
 
 
🔹2️⃣ Hidden behind wintry gaze lies a face known to none who live…
🔸直訳
「冷たいまなざしの奥に隠されているのは、生きる者の誰も知らぬ顔である……」
🔸文構造と語句解説
- Hidden behind wintry gaze → 「冷たいまなざしの奥に隠されて」
- hidden behind = 「~の背後に隠れて」
 - wintry gaze
- wintry = 「冬のような」「冷たい」「氷のような」
 - gaze = 「視線」「まなざし」 → 「冬のように冷たい視線」=「冷たい目つき」
 
 
 - lies a face → 「~がある」「~が横たわっている」
- この lies は「存在している」という文学的な言い方。
 - 「隠されているのは○○だ」という倒置構文になっています。 (通常語順なら “A face lies hidden behind a wintry gaze.”)
 
 - known to none who live → 「生きている者の誰にも知られていない」
- known to = 「~に知られている」
 - none who live = 「生きている者は誰もいない」=「生者には知られぬ」 → 古風で詩的な言い回し。神秘的な印象を与えます。
 
 
🧩 全体の自然な訳
「彼は風のように現れては消え、誰にも忠誠を誓わない。
冷たいまなざしの奥に隠されているのは、生者の誰も知らぬ素顔である……」
🗝️ ニュアンスとトーン
- 全体が「詩的・謎めいた・孤高」なトーンで書かれており、 シャドウの性格(冷徹・孤独・傭兵)を見事に描いています。
 - 「wind」「wintry」「none who live」など、 冷たさ・孤立・死の匂いを連想させる言葉選びになっています。
 
💡学習ポイントまとめ
| 英語表現 | 意味 | 解説 | 
|---|---|---|
| comes and goes like the wind | 風のように現れては去る | 自由・気まぐれ・つかみどころのなさを表現 | 
| swear allegiance to no one | 誰にも忠誠を誓わない | 「属さない」「独立した存在」 | 
| wintry gaze | 冬のように冷たいまなざし | 比喩的で詩的な表現 | 
| lies a face | 顔が隠されている | 倒置による文学的効果 | 
| known to none who live | 生者の誰も知らぬ | 古風・荘厳な響き | 
このような詩的な紹介文、英語特有の「倒置」や「省略」が多くて魅力的ですね。
  
  
  
  
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