こんなの→ʃ、どう見ても不定積分ですよね。全く難儀なものですが、発音記号の世界ではまたまた違うようです。
発音記号と打って出てくるのが→ʃ
積分と打って出てくるのが→∫、∬、∮ (二重積分の計算好きだった…懐かしい(泣))
うーむ。インテグラルのほうが少し斜めってる、かな?それにしても紛らわしいです。インテグラルの記号はアルファベットの[S]を引き伸ばしたものですが、発音記号の[ʃ]も同じ由来かもしれません。
[ʃ]と[s]の違い
愚痴も一息つきまして、この[ʃ]と[s]のペアを見ていきましょう。なぜこのペアを選んだのか?その理由が次の例文で分かると思います。
She is sea fishing. 彼女は海釣りをしている。
単純な英文ですが、この中に[ʃ]と[s]が混在しています。それぞれ、
- She → [ʃ] →「シー」
- sea → [s] →「スィー」
- fishing → [ʃ] →「シー」
と微妙に違ってきます。
ありえそうな間違いとして、
- [she]の[ʃ]を英語っぽく言おうとして「スィー」と言って墓穴を掘る
- 逆に[sea]の[s]([siː])がカタカナ発音になり「シー」と言ってしまう
などあります。
この[ʃ]ですが、カタカナの「シー」でもギリ大丈夫かも知れませんが、欲を言えばもう一歩欲しいです。口をすぼめて言う[w]があったかと思いますが、[ʃ]の口の動きはこの[w]に少し似ています。違いは口をすぼめたまま、「シー」と言うことです。[w]のときほど口のすぼめは要求されませんので、少しでも十分です。
[ʃ]と[s]の練習
[ʃ]と[s]のペア(ミニマルペアとか言います)を紹介します。ChatGPTさんの受け売りですが。日陰や隅っこでひっそりと発音してみましょう。
- ship /ʃɪp/ と、sip /sɪp/
- she /ʃiː/ と、see /siː/
- show /ʃəʊ/ と、so /səʊ/
- shine /ʃaɪn/ と、sign /saɪn/
- sherry /ˈʃeri/ と、serious /ˈsɪəriəs/
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