初ルイーダの酒場

アリアハン王からお堅いお言葉でなんやかんや言われて、初めてルイーダの酒場を訪れます。英語だとルイーダさんではなく、Patty(パティ)さんとなっています。

  • I remember when you popped out of your mother like it was yesterday, you know.
    • →あなたが生まれた時のことは、よく覚えているわ

ここで気になるのは”popped out”です。日本語を見れば意味は分かるかと思いますが、このように句動詞でいうと何だか親しみのある表現だなと感じます。一般的に句動詞は会話でよく使われますし、特に仲良しの間柄だとこにょうなくだけた表現がとても場に馴染んでいて良いなあと思います。辞書的な意味だと「飛び出す」「ひょっこり現る」となります。古いタイプの食パントースターで焼き上がったらポン!と出てくるイメージでしょうか。

 

  • Oh, and don’t be thinking I’m ridiculously old or anything; I was just a kid back then, but it felt like I suddenly had a new sibling to look after.
    • →あの時は私もまだ子どもだったけれど、まるでお姉さんになった気分でね。少し大人になれた気がしたわ。

英語も日本語もとても優しい表現で、愛情が伝わってくるようです。日英で少し情報の順番が違いますが、同じ内容です。単純な日→英の直訳ではなく、あくまで同じ内容を状況を踏まえて英語として自然な表現となると、上記のようになるのだと思います。こういった差異がとても面白いと思います。

 

  • To think that was sixteen whole years ago…
    • →もうあれから16年も経ったのね。

“To think that~”で、「〜だなんて考えられるかい…」という驚きや感慨を表します。省略的で感情がにじむような表現です。さらに”whole”があることで「まるまる16年」という長さを強調しています。

 

  • At any rate, I’m sure you know by now, but Patty’s Party Planning Place is your one-stop shop for all things adventuring.
    • →さて…知っているとは思うけど、ここルイーダの酒場は旅人たちが仲間を求めて集まる酒場よ。

“At any rate”で「とにかく」「いずれにせよ」という意味で、話題を切り替える時に使います。ここでポイントはルイーダ酒場の紹介の仕方です。”Patty’s Party Planning Place”とPで韻を踏んでいることが分かると思います。こうすることでとてもキャッチーで親しみやすい雰囲気を表現しています。こうした経緯があるのでルイーダさんは英語ではPattyだったんだ、と納得がいくと思います。また、”one-stop shop”というのは「これ一つで全部揃う店」という意味です。

 

  • If you find yourself feeling lonely on the road, or simply want some muscle you can count on in a pinch, let me know! I’ll find the perfect companions to suit your needs.
    • →ここには(主人公の名前)の旅を助けてくれる冒険者たちがたくさんいるわ。仲間が必要なら任せてね。

これも内容はほぼ同じですが、英語のほうが少し情報量が多い例になります。とても興味深いし面白いです。

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