主人公がアリアハン王様に謁見した際の王様のセリフ

- I see… To think something out there is capable of besting a man of his calibre…
- そうか…。しかしオルテガほどの者がやられるとは…。
“To think (that)~” で「〜だなんて信じられない」「〜だなんて考えもしなかった」という意味で、感嘆や驚きを表す構文で、省略的ですが感情を込める言い方です。”is capable of besting”で「打ち負かすことができる」という意味で、動詞の”best”は「〜に勝つ」という意味です。最後の”a man of his calibre”で「彼ほどの人物」となり、”calibre”は「力量・器・格」という意味です。この言い方は他にもあって、”He is a man of his word.”で「約束を守る男」という表現もあります(FF7 リバースのSolemn Gus)
続いてコチラ

- However, we wholeheartedly approve of your wish to follow in his footsteps and set forth on the path of adventure.
- しかし、その父のあとをつぎ、旅に出たいというそなたの願い、しかと聞き届けたぞ!
とても格式高い、重厚感のあるセリフだと思います。この辺りは教科書英語出身者の名誉挽回かも知れません。その父というのはオルテガのことですが、”follow his footsteps”や、”set forth on the path of~”というのも教科書英語でもある表現で、このように王様が民に話すような場面ではとてもしっくりくる表現かと思います。どんな場面でどんな立場で使われるのかが映像でも分かるととても面白いですよね。
そして大臣のセリフも

- And remember: your curiosity is an asset most valuable. Lend it an ear at all times and you will surely benefit. However, remain wary, lest it lead you into trouble on occasion…
- 地図上で気になる場所をみつけたら、実際に行って確かめてみることです。ただし、魔物にはお気をつけて。
同じ箇所ですが、日本語とは随分と伝え方が違う印象です。”Lend it ~ benefit.”は「好奇心に耳を傾けたら、きっと得をするだろう」という言い方が日本語とはだいぶ違っていて、表現に格式がある英語で面白いです。最後の”lest~”は「〜しないように」「するといけないから」という古風な表現です。この古風な表現ですが、キャラクターの性格などの特徴を表現できるので、ゲームキャラの話し方では割と頻繁に出会います。日本語だと「〜じゃ」や「〜ですわ」という話し方もあるし、特徴を掴みやすい表現があります。マットさん曰く、役割語と言うそうです。
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