セリスの強気な返し

裏切り者と罵られ、セリス紹介が入ったあとの返しのセリフです。このように少し特殊な表現になるとまだ「?」となってしまいます。構造が特殊なようで、これも勉強になります。

このセリフは、囚われのセリスが兵士に“裏切り者・悪党”と侮辱された時に返す、彼女の誇りと信念が強く表れる名台詞です。

短いですが、英語としては少し構造が特殊なので丁寧に解説します。


🗨️ 原文

Not as far as those who’d use their strength to oppress the weak…

🔍 文の意味(意訳)

「弱い者を力で抑えつけるような連中ほど、私は堕ちてはいない……」

※兵士の言葉「You’re a traitor!」のような侮辱に対し、「私はあんたたちほど“落ちぶれちゃいない”」と返しているわけです。

🔍 文構造を解説

✦ Not as far as ~

これは省略の多い英語の言い回しで、

“I haven’t fallen as far as ~”(私は~ほど落ちぶれてはいない)

が元のフル文です。fallen(堕落する)が省略されているため、短くても強い反論になっています。

✦ those who’d use their strength

  • those who ~: → 「~する連中」「~する人たち」
  • who’d(who would)use their strength →「力を使うような者たち」

ここでいう“strength”は「身体的な力」「権力」「軍の力」など複数の意味が重なっています。

✦ to oppress the weak

  • oppress: 「虐げる、抑圧する」 ※政治・軍事・差別問題でも使う強い語。
  • the weak: 「弱い者たち」

→「弱者を力で押さえつける」

📝 全体の自然な日本語訳

「弱い者を力で虐げるようなあんたたちほど、私は堕ちぶれていない。」

🌟 ニュアンス解説

  • Not as far as ~ という言い回しが「皮肉・冷静な強さ」を表している
  • セリスは自分が帝国に利用されてきた過去があるが、 それでも「弱い者いじめをする連中よりはずっとまし」という強い倫理観を示している
  • 表現が簡潔でありながら、彼女の誇りと孤高さを強調する台詞

参考動画

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