ロックが商人に扮して酒を届けるオヤジがいるのですが、ciderと言っています。これは日本語ではリンゴ酒のシードルのことだそうで、例の炭酸ジュースではないことを初めて知りました。サイダーは英語ではsoda popと言うそうです。フランス語だとシードルはcidreとつづります。

🗨️ 原文
I don’t like strangers. Bring me some cider and maybe I’ll talk to you.
🔹文全体の意味
「よそ者は気に食わん。シードルを持ってきたら、話してやってもいいかもな。」
🔹1️⃣ I don’t like strangers.
- I don’t like ~ → 「~は好きじゃない」「~が嫌いだ」 とても直接的でカジュアルな言い方。
- strangers → 「見知らぬ人」「よそ者」
- stranger は “strange(奇妙な)” から派生していて、 もともと「自分の仲間でない人」「外の人」というニュアンスがあります。
💬全体訳:
「よそ者は嫌いだ。」(=気軽に話しかけてくるな、という態度)
🔹2️⃣ Bring me some cider and maybe I’ll talk to you.
- Bring me some cider → 「シードルを少し持ってきてくれ」
- “bring me ~” は「~を私に持ってくる」という命令形。
- “some cider” は「少しのシードル(リンゴ酒)」 → この “some” は「具体的な量ではないけど、少し」という柔らかい表現。
- and maybe I’ll talk to you. → 「そうすれば話してやってもいいかもな。」
- “maybe” は「たぶん」「~かもしれない」
- “I’ll talk to you” は直訳すると「君に話しかける」だが、 この場合は「(君と)話してやる」「話に応じてやる」という意味。
💬全体訳:
「シードルを持ってきたら、話してやってもいいかもな。」
🔹文全体のニュアンス
このセリフの人物は、よそ者に対して警戒心を持つ頑固な町人という感じですね。英語でもその“ぶっきらぼうな口調”がしっかり出ています。
- 命令形 “Bring me …” はかなり直接的。
- “maybe I’ll talk to you” で、わざとつれない態度を見せています。 → 「話すとは限らんけどな」という冷たい含み。
🔹語句メモ
| 英単語 | 意味 | 補足 |
|---|---|---|
| stranger | よそ者、見知らぬ人 | 態度によっては「敵意」も含む |
| bring | 持ってくる | giveとは逆(「相手のもとへ運ぶ」) |
| cider | シードル(リンゴ酒) | 英語圏では軽いアルコール飲料 |
| maybe | たぶん、~かも | やや曖昧な言い方で、冷たさ・慎重さを出せる |
💡会話表現としての特徴
このセリフは英会話のトーン分析にも良い例です。“Bring me some cider” はただの命令ですが、“maybe I’ll talk to you” と続けることで、「上から目線+気難しい性格」が自然に出ています。同じ構造で日常的に使うときは、もう少し柔らかく言えます:
- “Bring me some coffee and maybe we can talk.” →「コーヒーを持ってきてくれたら話そうか。」(軽い冗談)
参考動画

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