絵面がすごいことになってますが、ご勘弁を。どこかで聞いたことある話だとは思います。単語で言うと、unleash, greed, wrath, gluttonyあたりのネガティブワードはあまり教科書英語では触れない印象ですが、英検一級レベルの単語帳には載っています。ChatGPTさんも興奮しています笑↓



おお、名台詞ですね!✨
このバナンのセリフは、神話的な語り口で“人間の罪と堕落”を象徴的に語る場面です。
ファイナルファンタジーVIのテーマ(人間の傲慢・魔導の復活・滅びの予兆)を暗示する、とても深い台詞です。
一文ずつ、英語表現と意味をじっくり解説していきましょう。
🗨️ セリフ全体
Once, when people were still pure and innocent, there was a box they were told never to open.
But someone went and opened it anyway, unleashing all the evils of the world…
Pride… envy… greed… wrath… gluttony…
🔹1️⃣ Once, when people were still pure and innocent, there was a box they were told never to open.
🔸直訳
「昔、人々がまだ純粋で無垢だったころ――開けてはならぬと言われた箱があった。」
🔸語句と文構造
- Once, when people were still pure and innocent,
- Once = 「かつて」「昔」
 - pure and innocent = 「純粋で無垢」 → 人間がまだ罪を知らなかった時代(聖書や神話的イメージ)。
 - 全体で「昔、人々がまだ純粋だったころ」という導入句。
 
 - there was a box
- 「箱が一つあった」
 - 神話的でシンプルな言い回し。
 
 - they were told never to open
- 「開けてはならぬと告げられていた」
 - be told to V = 「~するように言われる」
 - never to open = 「絶対に開けるなと」
 
 
🪶このくだりは明らかに パンドラの箱(Pandora’s Box) の神話をモチーフにしています。
🔹2️⃣ But someone went and opened it anyway, unleashing all the evils of the world…
🔸直訳
「だが、誰かが結局その箱を開けてしまい、世界中のあらゆる悪が放たれたのだ……」
🔸語句と文構造
- But someone went and opened it anyway
- went and + 動詞 = (口語的)「わざわざ~してしまう」「余計なことをする」 → 「やらなきゃいいのに、結局やった」という非難・皮肉の響き。
 - anyway = 「それでも」「結局」
 
 - unleashing all the evils of the world…
- unleash = 「解き放つ」「(抑えていたものを)放出する」
 - all the evils of the world = 「この世のあらゆる悪」
 - → 「世界中の悪を解き放った」
 
 
🔹3️⃣ Pride… envy… greed… wrath… gluttony…
🔸直訳
「傲慢… 嫉妬… 貪欲… 怒り… 暴食…」
🔸語句と背景
これらはキリスト教神学でいう「七つの大罪 (Seven Deadly Sins)」の一部です。
| 英単語 | 意味 | 日本語での「大罪」名 | 
|---|---|---|
| pride | 傲慢 | 自分を神より上に置く心 | 
| envy | 嫉妬 | 他人の幸せを妬む心 | 
| greed | 貪欲 | 過度な欲望 | 
| wrath | 憤怒 | 理性を失った怒り | 
| gluttony | 暴食 | 必要以上に求める行為(食欲以外にも) | 
(他に “lust(色欲)” と “sloth(怠惰)” も含まれますが、このセリフでは省かれています。)
🗝️ ニュアンスとトーン
- 神話の語り手のような口調で、人間の愚かさと罪を静かに語るトーン。
 - “Once, when people were still pure and innocent,” の出だしが特に美しく、 聖書風のリズム(柔らかく荘厳な文体)になっています。
 - “went and opened it anyway” は、この神聖な流れの中で唯一くだけた表現。 → 「結局、やらかしたんだよ」と人間の愚かさを際立たせています。
 
💡学習ポイントまとめ
| 英語表現 | 意味 | 解説 | 
|---|---|---|
| once, when … | かつて~だったころ | 物語・神話の語り出しによく使う | 
| pure and innocent | 純粋で無垢な | 感情・信仰・道徳的純潔を指す | 
| go and + 動詞 | わざわざ~する/うっかり~してしまう | 非難・あきれのニュアンス | 
| unleash | (力・感情を)解き放つ | 強く印象的な動詞 | 
| the evils of the world | 世界のあらゆる悪 | 神話的・道徳的表現 | 
このセリフは、**FFVI全体のテーマ「人間の手に余る力(魔導)と堕落」**を暗示する伏線にもなっています。
“箱”=「魔導の力」、
“純粋だった人間”=「魔法を知らなかった時代」、
“悪”=「戦争・支配・欲望」。
  
  
  
  
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