フィガロ脱出

フィガロを脱出するときのケフカの悪意と皮肉に満ちたセリフが面白いです。

そして形成逆転するフィガロ大臣のセリフ。動詞として使うwitnessが雰囲気が出るので好きです。

この場面は、帝国兵がエドガー(Figaro王)を皮肉るところで、続いてエドガーが見せ場を作る名シーンですね。英語表現の中には、皮肉・勇気・誇りがうまく対比されています。

🗨️ セリフ全体

ケフカ:Oh, my! The brave and noble king abandons his people to save his own skin!

大臣:Witness the glory of Figaro!

🔹1️⃣ Oh, my! The brave and noble king abandons his people to save his own skin!

直訳

「まあなんてこと!勇敢で高貴な王様が、自分の命を守るために民を見捨てるとは!」

🔸語句・文法解説

  • Oh, my! 驚きやあざけりの感嘆。 → ここでは「おやおや!」という皮肉っぽい驚き。 (素直な感心ではなく「大した王様だこと」とからかっている)
  • The brave and noble king 「勇敢で高貴な王」 → わざと持ち上げるように言って、**反語的(皮肉)**なニュアンスを出している。
  • abandons his people 「自分の民を見捨てる」
    • abandon は「放棄する・捨て去る」など、強い言葉。
    • 王がやるには最も恥ずかしい行為を示しており、侮辱の意図が明確です。
  • to save his own skin 「自分の身を守るために」
    • save one’s own skin はイディオムで、 **「自分の命を守る」「自分だけ助かろうとする」**という意味。
    • とても俗っぽく、侮辱的な響きを持ちます。

👉 全体で、

「勇敢で高貴な王様が、自分の命惜しさに民を見捨てるとは!」

という強烈な皮肉と嘲笑を込めたセリフです。

🔹2️⃣ Witness the glory of Figaro!

直訳

「フィガロの栄光を見よ!」


🔸語句・文法解説

  • witness (命令形) 「目撃せよ」「見よ!」という意味。 → 古風で威厳のある響きを持つ動詞。聖書調・劇的な命令文。
  • the glory of Figaro 「フィガロの栄光」 → 王国としての誇り・力・技術を象徴する表現。 ここではこの直後に、エドガーが城を沈める「フィガロ城潜行」のシーンに繋がります。

👉 つまり、「見せてやろう、これがフィガロの誇りだ!」という挑戦的な意味。

🔸関連表現

  • save one’s own skin = 自分の命を守る、身の安全を図る  例:He ran away to save his own skin.(彼は自分の命惜しさに逃げ出した)
  • Witness the power of…  (〜の力を見よ!)という決め台詞的な構文。  例:Witness the power of magic!(魔法の力を見よ!)

このシーンは英語としても非常に良い教材です。

皮肉(sarcasm)→威厳(authority)への転換が明確なので、感情表現の練習にも向いています。

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