運命のコイン

フィガロの大臣から、エドガーとマッシュの運命を決めたコインの話が聞けます。これには裏話があるのですが、それはまたいつか…。この”heard tell that”の文語的表現は知らなかったので、一瞬?となりました。そしてここでの”settled”には力強さを感じます。話をすでに知っているせいもありますが、おそらく”the entire matter”→”was settled”の流れが自然な力強さを生んでいるような、そんな気がした表現でした。以下ChatGPTさんです。

素晴らしいセリフです👏

この一文は 「古風で格調のある英語」+「イディオム的表現」 の両方が含まれています。

ファイナルファンタジーVIの中でも、とくに詩的な雰囲気を持った一文ですね。

では、文法・語感・訳の深さを順に解説していきましょう。


💬 原文

I’ve heard tell that the entire matter was settled by the flip of a coin…


🧠 全体の意味

その一件は――コインの一振りで決まったと、聞いたことがある…


🩻 文構造の分解

英文解説
I’ve heard tell that…「〜と聞いたことがある」という意味の、やや古風な言い回し。普通の英語なら “I’ve heard that…” で十分。 “heard tell” は昔の物語や民話で使われるような文語的な表現で、「人づてに聞いた」「伝え聞いた」という感じ。
the entire matter「その件のすべて」「一件全体」。 “entire” は「全体の、完全な」。
was settled「決着がつけられた」「解決された」。 “settle a matter” = 「問題を解決する・決着をつける」。受動態で「解決された」となっています。
by the flip of a coin「コインの裏表(表裏)で」「コインを投げて決めた」 “flip a coin” は「コインを投げる」という定番表現。運に任せて決めることを意味します。

💡 “heard tell” のニュアンス

この言い回しは現代では日常会話ではほとんど使われませんが、古い時代・地方の語り口を再現するために、ファンタジー作品ではよく使われます。

表現意味トーン
I’ve heard tell that…~と人づてに聞いた昔話・伝承・噂の語り口
I’ve heard it said that…~と言われているややフォーマル・現代的
They say that…~らしいよ/~と言われてるもっと口語的・カジュアル

🎭 この “heard tell” は、物語語り(storyteller)の口調を出すための表現なんですね。


🪙 “by the flip of a coin” の表現

  • “flip a coin” = コインを投げて表裏で決める
  • “by the flip of a coin” = 「コイン一枚の表裏で」「運まかせで」

つまりこのセリフは「重大な決断が、コインの裏表という偶然で決まった」という運命・偶然の象徴表現になっています。


🔹 自然な日本語訳(トーン別)

トーン
🇯🇵 文語的(ナレーション調)「その一件は、コイン一枚の表裏で決まったと聞く…」
💬 会話的(柔らかい)「全部、コインの裏表で決まったって話だよ。」
🎭 ドラマチック「王位の行方は――たった一枚のコインで決まったらしい。」

🌟 関連表現(同じ構文のバリエーション)

英語意味
I’ve heard tell that he never lost a fight.彼は一度も戦いに敗れなかったと聞く。
I’ve heard tell of a beast that lives in the northern mountains.北の山に棲む魔物の噂を聞いたことがある。
They say the fate of two brothers was decided by a coin toss.二人の兄弟の運命はコイン投げで決まったという。

🎮 ファンタジーRPG的・語感まとめ

このセリフの魅力は:

  • 「heard tell」という古風な語り口
  • 「flip of a coin」という運命的メタファー
  • 「…(三点リーダー)」で余韻を残す語りのリズム

これらが合わさって、まるで「伝説を語るような」雰囲気を作っています。

FF6の世界観(科学と魔法・運命の対比)にもぴったりですね。

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