エドガーの紹介文例からです。気になったのは”champion”を先導者という意味で使っていたり、ally(友軍)の単語はゲーム英語ではよく出てきます。何より実況者のクロノスさんが”~ and champion of all the technological revolution”と、文字にはない”all”を入れて読み上げました。ネイティブの感覚だとここに”all”が自然に入ってしまうのも、この”champion”が持つ意味の強さに引っ張られてしまって、つい”all”と言ってしまったのだと思います。こうした言い間違いも勉強になるのが実況動画の醍醐味です。

💬 原文
The young king of Figaro Castle, Imperial ally, and champion of the technological revolution.
🧩 文構造
実はこれは「完全な文(full sentence)」ではなく、主語を説明する “名詞句 (noun phrase)” になっています。つまり、文全体が「○○である若き王」という人物紹介を表しています。
👉 本来の完全な文にすると:
He is the young king of Figaro Castle, Imperial ally, and champion of the technological revolution.
(彼はフィガロ城の若き王であり、帝国の同盟者であり、技術革命の旗手である。)
🧠 単語と意味
| 英語表現 | 意味 | 解説 |
|---|---|---|
| The young king | 若き王 | 「若い王」という意味。堂々としていて、英雄紹介っぽい響き。 |
| of Figaro Castle | フィガロ城の | 所属・支配を表す “of” の用法。 |
| Imperial ally | 帝国の同盟者 | 「Imperial」は「帝国の」。“ally” は「同盟者」。ここでは帝国と協力関係にあることを指す。 |
| champion of the technological revolution | 技術革命の旗手(推進者) | “champion” は「チャンピオン」だけでなく「擁護者・先導者」という意味でもよく使われる。 |
💡 全体の自然な訳
フィガロ城の若き王。帝国の同盟者にして、技術革新の旗手。
このように日本語でも句読点で区切ると、英語のリズムを保ったままドラマチックに訳せます。
ナレーションのように「格好よく人物を紹介する文体」です。
🎯 文体ポイント
- 文中に「and」が使われていますが、 これは「同格の名詞を並べて一人の人物を説明」しています。 → 「Aであり、Bであり、Cである人物」という構造です。
- 英語ではこのように 主語を省略して肩書きを並べる ことで、 ナレーション的なテンポと格調高さを出す表現がよく使われます。
⚙️ 関連表現例
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| The brave knight of Baron, loyal servant of the king. | バロンの勇敢なる騎士、王に忠実なる従者。 |
| The last survivor of his tribe, master of ancient arts. | 一族最後の生き残り、古代の技を操る者。 |
| The cunning thief from South Figaro, with a heart of gold. | サウスフィガロのずる賢い盗賊──だが心は誰よりも優しい。 |

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