恥ずかしい口の動きはまだ続きます。それが[ɑ]と[ɔ]です。あと[ː]にも触れます。
[ɑ]と[ɔ]
これらの記号は読み方も無いし、見慣れないし、いよいよイヤになってきます。しかもこの[ɑ]はアルファベットの[a]とも違うんですはい。名前が無いだけでこんなにも学習者をイヤな気分にさせるのかと、つくづく名があることの大切さを考えさせてくれる、発音学習の枠を超えて心理的領域にまで思いを馳せてしまう、大変貴重な例です。この子達は僕も嫌いです。なぜならこの2つは
ほぼ一緒
だからです(泣)
あえて違いをお伝えすると、
[ɑ]はアメリカ英語
[ɔ]はイギリス英語
の違いくらいなものです。僕はアメリカ英語だけで勉強は十分と考えています。というのも、そこまで英語が好きじゃない一般の英語学習者が、イギリス英語にまで手を伸ばして勉強する余裕なんてあるんでしょうか。無いと思います。教える側は良かれと思って、正しいことを隅々お知らせくださいますが、まあそこまで必死になること無いです。
というワケで、アメリカ英語だけなら、[ɑ]の音で言ってしまえばOKです。ではどんな単語に出てくるのか見ていきましょう。
- top
- rock
- lock
- hot
- god
あたりがメジャーな単語です。読んでそのまま発音しても通じそうですが、語頭にエルやアールがあるものは前項のように注意ですね。ではなんの音に近いのか?と疑問に思いますが、結論からいうと[ʌ]でもやったように「アッ」に近いです。[ʌ]との大きな違いは口を大きく上下に開けることです。そしてこれが恥ずかしいんです。だって日本語にない口の動かし方を求められてますから…。口を開けることに意識を向かわせて発音すれば、手前の子音に音が引きずられるので、そこでそのままでてくる音を発音すればそれっぽくなります。
[ː]とは
この[ː]についても触れましょう。これは単純に音を伸ばす、とか強調とか言われています。専門家やドヤ勢でも意見が分かれているようです。まあどっちゃでも良いのですが、強調ならアクセントもあるしなぁ、どうなんだろうな、というのが僕の正直な感想です。強調した結果、伸びることが多い、くらいに思ってて良いと思います。
そしてこの[ː]は[ɑː]として現れることが多いです。他にもあるのですが、今回は[ɑː]の例として、
- saw
- cause
- father
- fall
- long
確かに伸びてる印象ある単語たちだと思います。口をおっきく恥ずかしがって開けて発音して、[f]や[l]もしっかり発音して…という、続・恥ずかしい口の動きの紹介でした。
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