英検に挑戦
2025.06.11
- ① 初受験
- 初めて受験した時のことはあまりよく覚えていないのですが、ほぼ無対策で大撃沈だったのをよく覚えています。当時はエッセイライティングもbodyのネタが5つほど用意されていて、そこから3つを用いて書けば良かったので、今と比べると大きく難易度が違うと思います。現在はbodyのネタ3つを考え出さないといけないのでなかなか大変ですが、その分採点基準にも変更があったのかもしれないです。今となっては手元に結果通知も残っていないので思い出すしかありませんが、とにかく酷くて記念受験になったと思います。言い換えると、対策をして英検準一級に受かったばかりのまま一級に挑戦すると大体このような結果になるかと思います。以降TOEICへ軸足が移ることになります。
- ② 某スクールの英語トレーナー時代に再チャレンジ
- それから何年か経ち、TOEICまぐれ当たりスコア855を利用して英語トレーナーへ転職(当時スコア850以上が募集条件でした)した後に英検一級を受験しました。特別に対策などはあまり行わずに受験した結果、、、英検バンド−7という結果でした。
- ③ TOEICリスニング満点取得後に再チャレンジ(計6回!)
- 1回目(英検バンド-2)
- ジャパンタイムズの英英英単語の超上級を繰り返して、エッセイライティングもそこそこ練習して臨みました。その結果リーディングやリスニングは悪くなかったのですが、リスニングのパート1(会話の内容)で10問中9問ミスという大失態でした。何故かものすごく慌ててあたふたしていたがします。本番こうなったら自分は心臓が弱いのでダメなんです。パート2以降ではなんとか気を取り直しましたが、気を取り直しただけでしたね。
- 2回目(英検バンド-1)
- リーディングの読解でハズレが続いた回でしたが、この時に合格はしておくべきだったような気がします。ライティングが異常に高得点でしたが、そんなに勉強したわけでもないので、完全に運が良かっただけです。ライティングはこういう不安定なことがあるので、イマイチ好きになれないです。リスニングも受験者の平均だしで、決して突出したものではないのですが、一般的にはこの程度で合格する方もいる思います。
- 3回目(英検バンド-2)
- 英検バンド-2、-1ときていよいよ!と思いきや-2に逆戻り、、リスニングの正答数は2回目と変わらず。ジャパンタイムズの英検一級の単語本を新たに着手したためか、大問1が24/25と1ミスで抑えられたのが大きかったです。この調子でライティングで普通に得点できれば良かったのですが、問題文の意味をいまいち把握しきれておらず、勘違いのまま書いてしまったので想像以上に低いスコアとなりました。それでもリスニングよりも高かったので、やはりリスニングをなんとかせねばでした。
- ④ 英語リスニングイマージョン開始後(説明はこちら)
- 4回目(英検バンド-3)
- 今回から試験形式に変更がありました。ライティング問題で要約問題が加わり、リーディングの問題数が減りました。要約問題とか東大の問題にもあったかと思うので、きっと東大出身の人が改変に携わったのだと思います。ルール変更で割りを食うのはいつも僕ら庶民ですよね。要約そのものは悪いこととは思いませんが、文字数などの制限で言うことを聞かないといけない受験的な英語の要約にはあまり意義を感じられず結果は散々でした。ただイマージョンを開始してから初だったので、リスニングが劇的に変わりました。合格者平均ほどではないですが、受験者平均は大きく上回って安定するようになってきます。
- 5回目(英検バンド-2)
- そろそろ息切れを感じ始めます。リーディングは下がり、リスニングも下がり、ライティングもイマイチでした。イマージョンは楽しく続けてきていたので、もう試験は卒業する時期と感じ始めます。要約問題は少しだけ対策しましたが、他はほぼ無対策です。注目すべきはリスニングのパート1が満点だったことです。その他のリスニングパートもミスしたのはイマージョンではカバー不足のイギリス英語でした。アメリカ英語ならどんだけ早口でも何とかなる自信もついてきた頃で、試験用のリスニングはもう卒業かなと思いました。
- 6回目
- 完全に息切れで虫の息でした。今回が最後だと割り切って単語帳をもう一度すべて見直し、ライティングもAIを利用して楽しく勉強はしていました。僕は体質上、長丁場の試験では必ずお手洗いにいかないとダメで、TOEICはリスニング終わりに、英検ではリーディングの時間中に毎回行きます。今回はお手洗い中に「もう早く終わらないかな」と感じてました。問題を言われた通りに解答するという行為に疑問を持ち始め、試験中にぼーっとすることもありました。もう気力を使い果たしてました。英検一級受験はもともと語彙力の拡充が目当てだったので、3回目の大問1で24/25という結果でその目的は十分に果たされていたと思います。そのほかにもAIの模範解答の素晴らしさやイマージョンの有効性もリスニングで実感することができました。AIがあれば自分で足りない部分も対応できるし、実力がつけば自分の中での軸というものが出来上がってくるし、試験を受験するという英語力の評価軸を外に求める行為からはもう撤収すべき、と感じた最終回でした。
- ⑤ まとめ
- スラングや方言などが頻繁に飛び交う実際の英語に触れる機会が増すと、試験用の英語に興味がなくなってきます。これはとても大切な変化かと思います。僕は合格には至りませんでしたが、体質的に気力的にもう続けられないし、お堅い教科書英語はこの辺りが限界でした。リーディングとリスニングはC1レベルで安定したけど、ライティングは良いときと悪い時の差が激しく、英語力は上がっているはずなのに不安定な採点結果でやる気を削がれました。純粋な英語力の測定という意味ではTOEICに軍配が上がるかと思います。
- 英検は試験勉強が好きな日本人文系エリートに向けたテストだと感じます。政治や経済、文化や歴史というお堅い話題が多く、僕の場合は日本語でも読みたくない、聞きたくない話題ばかりが出題されるので本当に苦痛でした。ライティングのお堅いお題にも「知らんがな」とか内心思いながらも良い子ちゃんモードでネタを3つでっち上げなければならず、もはや英語の試験なのかも怪しいです。
- お堅い文章が書けたり、内容の要約ができることよりも普通のネイティブが話す崩れた英語の聞き取りや日常スラングをもっと習得するべきです。僕の周りで受かってた方は大体、海外ニュースを見て国際情勢を憂うような文系エリートの方々で、出題される話題がどれも身近なのだと思います。僕はそんなお堅いタイプではないので、これからも好きなゲーム実況などでイマージョンを続けて、脳内に英語をインストールさせ続けていこうと思っています。
- 受験5回目の会話リスニングで満点が取れたのもイマージョンの成果だし、単語帳のお陰で語彙力も大きく増えたので経験は無駄ではなかったかもしれませんが、随分遠回りだったとも思います。道案内役のような存在は必要だったと実感しています。
- そして大切な気づきは、AIのライティングの解答が本当にとんでもなく素晴らしいもので驚愕したことです。英文の自然さが模範解答よりもケタ違いで、どんな話題にも最高品質の英文で答えてくれるので、これはめちゃくちゃ勉強になったし感動するほど面白かったです。書籍や検定協会の模範解答よりもAIが生成する文章のほうが僕には肌に合いました。ぜひどこかで紹介してみたいとも思います。英文のカッコよさを理解できるようになったのが大収穫で、今後はAIを駆使することが大切だと改めて実感しています。
- これ以上英検用の勉強をしても実況者が話す英語やゲーム内の英語のセリフの理解力が伸びるわけではないので、英検受験は無駄も多かったと思います。なのでこれからも実際に運用されている生の英語を聞いていきます。
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